バイクの日常点検の大切さ
バイクには法定点検があるため、誰しも定期的にプロに愛車を見てもらっているだろう。
しかし、毎日のように乗るバイクだからこそ、自分の目でもしっかり確かめておきたい。
バイクの点検のポイントはいくつかあるが、日常点検では以下に挙げるところを重点的にチェックすることをおすすめする。
まずはブレーキだ。
ブレーキの点検が重要なのは言うまでもないだろう。
もちろんブレーキは定期点検で重点的にチェックされるポイントだが、バイクに乗る際は毎回自分でもチェックしておきたい。
チェックのやり方は以下のとおりで、まずはエンジンを切ったまま、車体を押しながらブレーキをかける。
前ブレーキと後ろブレーキをそれぞれかけてみて、しっかりかかるか確かめよう。
効きが甘いと感じるときは異常をきたしている恐れがあるので、すぐにプロに点検してもらうべきだ。
また、ブレーキの効き具合だけでなく、ブレーキレバーの遊びも大切なポイントである。
遊びが多くてもエアの混入やブレーキ液の不足が疑われるし、遊びがなさすぎてもブレーキパッドの異常が疑われるので注意したい。
握ったときに適度に遊びがある状態を日ごろから体になじませておこう。
いつもと違うと感じたときにすぐに対処するためだ。
ブレーキに続いて、タイヤも重点的にチェックしておきたいポイントである。
久しぶりに乗るときならともかく、毎日バイクに乗っていると空気圧が多少低下してもなかなか気づかないものだ。
空気圧の不足したタイヤで乗り続けると、タイヤの摩耗が激しくなりパンクのリスクが高まる。
燃費も悪くなり、良いことはなにもないので、給油の際に点検しよう。
その際、タイヤに損傷がないか目視でチェックすることも大切だ。
バッテリーやエンジンの状態も日常的に点検しておきたい。
しっかり点検するには専用の機器が必要だが、ふだんはエンジンのかかり具合を見るだけで大丈夫だ。
スタータースイッチを押して問題なくエンジンがかかるなら、バッテリーもエンジンも大丈夫だろう。
逆にセルモーターの回転が弱く、エンジンがかかるまでに時間がかかる場合、バッテリー交換のタイミングである。
ヘッドライトなどの灯火類の点検も忘れないようにしたい。
今のバイクにはLEDが採用されているから、そう簡単にライトが切れることはないだろう。
しかし、いざというときに点灯しないとたいへんだ。
バイクに乗る前は、念のためヘッドライトとウインカー、ブレーキランプがしっかり点灯するか確認しよう。
プロによる定期点検も大切
自分でできる日常点検について述べたが、6か月を目安にプロによる定期点検を受けることも大切だ。
なお、法律では6か月ごとと決まっているが、走行距離や使用状況によってはもっと早い点検が必要なこともある。
3,000キロ走行したときは一度プロに見てもらうようにするとよいだろう。