
自動車はオートマチック車が主流だが、バイクは今もマニュアル(MT)車が主流。MT車はクラッチレバーやシフトペダルを操作する楽しさも魅力の一つといっていいだろう。しかし、ギアチェンジに手こずるライダーは少なくない。今回はギアチェンジのコツについて書いていこう。
ギアチェンジのコツ
ギアチェンジのコツは操作全体を小さく滑らかに意識すること。スロットルやクラッチ、チェンジペダルなどの操作の連携が必要になるので、できるだけスムーズに柔らかく、最小限で完結させよう。
ギアチェンジをする際は、それぞれのギアに適したエンジンの回転数でなければ、スムーズにギアチェンジしづらくなる。まずは使っているギアと実際のスピードを意識するようにしよう。
シフトアップ
シフトアップの手順は以下の通り。バイクは加速しているほうが安定している乗り物だ。シフトアップがスムーズでないとバイクが失速してしまい、不安定になってしまうので上手くいかないのなら練習しよう。
- エンジンの回転数を確認
- クラッチを握る
- アクセルを戻す
- ギアを1段上げる
- アクセルをゆっくり開ける
- クラッチを戻す
いろいろやらないと印象を受けるかもしれないが所要時間1秒ほどで操作する。2~4の動作は連続して行うが、ほぼ同時に操作できるようにしたい。頭で考えるよりも体に覚えさせるようにしよう。
1→2速のようにローギアにチェンジする場合は、エンジンブレーキがかかるので半クラを使う。
シフトダウン
シフトダウンの手順は以下の通り。シフトダウンは登り坂での加速や下り坂での減速などで使用する。
- クラッチを握る
- アクセルを戻す
- ギアを1段下げる
- アクセルをゆっくり開ける
- クラッチを戻す
速度を落とすと回転数も下がるのでシフトダウンする。手順はシフトアップとほぼ同じだ。ただし、登り坂でクラッチを切ると失速しやすく、下り坂だとスピードが上がってしまうので注意したい。
シフトショック・エンストを起こさないためには
ギアとエンジンの回転数にばらつきがあると、ギアチェンジ時にエンジンブレーキがかかってしまい、ガクンとなるシフトショックやエンストが起こりやすい。そうならないように、ギアの回転数を維持しながらクラッチを切るようにしよう。
ギアチェンジのコツを理解して、スムーズにギアチェンジできるように練習しよう。操作の各手順を一つひとつ意識しながらゆっくりやっていると、ギアチェンジ前にバイクが失速してしまう。できるだけ短くすることを意識してほしい。慣れてくると意識せずにギアチェンジができるようになるので、練習あるのみだ。