「サーキットを走ってみたい」と思ったことはないだろうか。サーキットといえばMotoGPや鈴鹿8耐などレースが開催される場所のため、バイク初級者にはハードルが高いと思われているかもしれない。しかし、そんなことはなくショップやメーカーが主催する「走行会」に参加すれば安全で楽しくサーキットで走れるだろう。
サーキットは危険?
サーキットでの走行経験がない人からすると「すごいスピードで飛ばす」「プロレベルじゃないと無理」と思う人も少なくない。プロのレースだと直線で時速350kmという超高速でかっ飛ばす。スピードだけではなくコーナーリングではギリギリを攻めるので接触やスリップも珍しくない。しかし、これはあくまでプロのレースで起こること。サーキットで走ったから事故ったというわけではないということを理解してほしい。実はサーキットほど安全にスピードを出せる場所は他にないのだ。
サーキットが安全といえる理由
では、どうしてサーキットが安全といえるのだろうか。いくつか理由を紹介したい。
道幅が広く路面がキレイ
公道は毎日、多くの車両が走っている。そのため、舗装の剥がれやへこみ、ひび割れがあるし、マンホールや道路の継ぎ目などで路面は凸凹になっている。一方、サーキットは凸凹がほとんどなく均一だ。しかも、グリップしやすいように舗装されているので、スリップしにくい。走ることに集中できるようになっているのだ。
コースが管理されている
サーキットは危険がないように各コーナーにはスタッフが常駐するポスト(監視台)がある。コーナーには各ポストから見えるようになっているので、前方に転倒や障害物があった場合、黄色や赤色の旗で後続車に知らせてくれるわけだ。また、転倒があればすぐにレスキューがくるようになっている。
対向車が走っていない
サーキットは走る方向が決まっているので、対向車というのは存在しない。さらに、公道のようにわき道から入ってくるバイクもない。見通しもよいので常に確認しながら走れるというわけだ。
誤解しないでほしいこと
サーキットではバイクを高速で走行するため、絶対に安全というのはない。コーナーリングは無理なく曲がれるように減速することは重要だし、周囲の状況をチェックするのは怠らないように。万が一を考えてヘルメットはもちろん、プロテクターを装着することを忘れてはいけない。
また、走行会のパンフレットや説明文には、どのレベルに向けた走行会か明記しているので、確認しておこう。自分のレベルに合わせて選ぶことが大切なポイントだ。